こんにちは。WSUS サポート チームです。
WSUS サーバーには、新しい更新プログラムに関する情報が、順次追加されます。
また、既に配布済みの更新プログラムに対して、リビジョンの改訂など新しい情報が追加されることもあります。
これらの更新情報についてまとまった技術情報があることを、WSUS 管理者のみなさまはご存知でしょうか。
この技術情報には、OS 系の更新プログラムを対象として、新しい更新の追加、既存の更新への具体的な変更内容、などの情報が追加されます。
現在は 2012 年の更新情報がこの技術情報へ追加されていますが、2013 年の情報もこの KB 番号の技術情報へ追加され、2012 年の情報は別の KB 番号の技術情報へ移されます。
つまりこの KB894199 が、いつ見ても最新の情報を持っているということです。
なお、この技術情報には日本語版もあるのですが、英語版に比べると翻訳のステップが入るため更新が遅いです。
最新の情報を確認するために英語版をご参照いただきたいので、いくつかキーになる表現についてご説明をします。
1 | Changes to existing Non-Security Content: |
既存の更新プログラムについて何かしらの変更が加わったことを意味します。
1 | Metadata changed. |
更新プログラムが対象の WSUS クライアント上で必要なのかどうか、検出処理の際に参照される情報のことを、メタデータと呼びます。
メタデータが変更されたということは、検出の条件が変わった可能性を意味します。
メタデータが更新される理由として、一般的には下記のような理由が挙げられます。
- 検出の条件にミスがあった場合の訂正
- ブロッカー ツールキットの無効化 (直近では Windows 7 SP1 のメタデータが、ブロッカー ツールキットを無視するように更新されました)
- 更新プログラムの持つ置換関係の追加や削除
1 | Binaries have not changed. |
メタデータが変更された場合によくセットで記載される文言です。
検出の条件は変更になりましたが、インストーラーそのものは変更が無いため、再度適用する必要は無いことを意味します。
1 | Binaries have changed. |
ひとつ上の例とは逆で、インストーラーそのものが改訂された場合の文言です。
新しいバイナリを内包する更新プログラムが追加され、最新版を再適用する必要があります。