smsts.log の採取手順について

ブート イメージに含まれる Windows PE はメモリ上で展開されて起動するため、タスク シーケンスの動作ログである smsts.log ファイルは Windows PE での起動時のみ確認できます。
そのため、タスク シーケンスによる OS 展開実施中に Windows PE で実行されるステップ( [オペレーティング システムの適用] ステップなど) で失敗した場合、PC を再起動すると調査に必要な smsts.log が取得できなくなります。
Windows PE で実行されるステップで失敗した場合は、下記でご案内する手順で採取した smsts.log をご提供くださいますようお願いいたします。

作業端末

OS 展開に失敗した端末

採取情報

  1. smsts.log

事前準備

Windows PE 上の smsts.log の採取にあたっては、Windows PE 起動時に F8 キーを押下してコマンド プロンプトが実行できるブート イメージにする必要があります。

  1. [ソフトウェア ライブラリ] - [概要] - [オペレーティング システム] - [タスク シーケンス] に遷移し、対象タスク シーケンスを右クリックしてプロパティを開き [詳細設定] タブより、対象ブート イメージをご確認ください。
  2. [ソフトウェア ライブラリ] - [概要] - [オペレーティング システム] - [ブート イメージ] に遷移し、対象ブート イメージを右クリックしてプロパティを開き、[カスタマイズ] タブの [コマンド サポートを有効にする (テストのみ)] がオンになっていることをご確認ください。チェックボックスが オフの場合は、オンにして [OK] をクリックします。

[カスタマイズ] タブが存在しない場合
サイト サーバーにインストールされている Windows PE / Windows ADK より古いバージョンのブート イメージの場合 [カスタマイズ] タブが表示されないことがあります。その場合は、対象ブート イメージを右クリックして [配布ポイントの更新] をクリックします。配布ポイントの更新ウィザードが開くので [このブート イメージを Windows ADK の現在の Windows PE バージョンを使用して再度読み込む] をオンにして [次へ] をクリックしていき、配布ポイントの更新ウィザードを完了します。その後、[カスタマイズ] タブが表示されるかご確認ください。

3. [コマンド サポートを有効にする (テストのみ)] をオンに変更した場合、ダイアログが開くので [はい] をクリックします。続けて、配布ポイントの更新ウィザードが開くので [次へ] をクリックしていき、ウィザードを完了します。

4. 配布ポイントの更新ウィザード完了後、対象ブート イメージを選択して [最新の情報に更新] を何度かクリックし「コンテンツのステータス」で配布ポイントへのコンテンツ配布が「成功」になっていることを確認してください。(最終更新日時が作業実施以降になっていることをご確認ください。)

5. スタンドアロン メディアや起動メディアで OS 展開を行う場合、変更した後のブート イメージを使用してメディアを再作成してください。(PXE ブートで OS 展開を行う場合は不要です。)
6. OS 展開を行い、Windows PE を起動します。F8 キーを押下して、コマンド プロンプトが開くことをご確認ください。

採取手順

エラー発生時、コンピューターの再起動を通知するカウントダウンが始まりますので、カウントダウン終了前に F8 キーを押下してコマンド プロンプトを開いてください。コマンド プロンプトを開いている間はカウントダウンが終了しても再起動はされません。

その後、以下の手順で smsts.log の採取をお願いいたします。

  1. コマンド プロンプトで notepad を実行します。
  2. メモ帳が開くので、メニュー バーより [File] - [Open…] をクリックします。
  3. 左ペインで [This PC] をクリックし、マウントされているドライブ文字を確認します。
  4. CD/DVD Drive 以外の認識されている全ドライブ文字を対象として、以下のコマンドを実行します。(X ドライブも対象です。)
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    dir <ドライブ文字>:\ /s /b | find "smsts"
  5. 上記コマンドにて発見された全ての smsts.log について、USB メモリや問題端末とネットワーク接続可能な共有フォルダーにコピーし、フォルダーにまとめ、zip ファイルに圧縮の上、採取をお願いいたします。

共有フォルダーに smsts.log をコピーする場合の例
F8 キーで開いたコマンド プロンプトで以下のようなコマンドで共有フォルダーに smsts.log をコピーします。
例) 共有フォルダー \\192.168.1.10\share にコピーする場合

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net use \\192.168.1.10\share <アクセス可能なユーザーのパスワード> /user:<アクセス可能なユーザー名>
copy X:\windows\temp\smstslog\smsts.log \\192.168.1.10\share\smsts1.log
copy X:\smstslog\smsts.log \\192.168.1.10\share\smsts2.log