Configuration Manager Current Branch 2403 で追加された アップグレード前提条件

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みなさま、こんにちは。 Configuration Manager サポートチームでございます。本日は、Configuration Manager Current Branch (ConfigMgr CB) 2403 で追加された 更新時の前提条件についてご案内致します。

前提条件を含めた ConfigMgr CB 2403 での更新については以下をご参照ください。

現在のブランチのバージョン 2403 の新機能Configuration Manager
https://learn.microsoft.com/ja-jp/mem/configmgr/core/plan-design/changes/whats-new-in-version-2403

ConfigMgr のアップデート 時の全ての前提条件については下記でもご案内しております。

Configuration Managerの前提条件チェックの一覧
https://learn.microsoft.com/ja-jp/mem/configmgr/core/servers/deploy/install/list-of-prerequisite-checks

Windows Server 2012 / 2012 R2 のサポート終了

Windows Server 2012 / 2012 R2 のサポート終了に伴い、 ConfigMgr CB 2403 へのアップデートの際に、同 OS をサイト サーバー、サイト システム サーバー に使用している環境下では ConfigMgr CB 2403 へのアップグレードがブロックされます。
現在サポートされている Windows Server へアップグレードしてご利用されるようお願い致します。

なお、上記は ConfigMgr CB 2309 以前で 2024/5/13 現在で Windows Server 2012 / 2012 R2 がサポートされることを意味しておりませんのでご注意ください。上記にかかわらず、既に Windows Server 2012 / 2012 R2 の ConfigMgr サイト サーバー、サイト システムでの利用はサポートされておりません。
ESU 契約をお持ちの場合でも、クライアントとしての管理以外はサポートされませんのでご留意ください。

クライアント - サーバー 間の HTTP 通信の削除

クライアント - サーバー 間の HTTP 通信がサポートされなくなります。拡張 HTTP もしくは HTTPS 通信への通信形態の変更を実施ください。よりセキュリティの高い通信を利用されたい場合は HTTPS をご検討ください。 拡張 HTTP の方が手順少なく対応できます。なお、AD スキーマを拡張されていない環境にて、
サイト サーバー設定にて通信設定を 「HTTPS のみ」に変更するとクライアント - サーバー 間の通信を以降 拡張 HTTP に変更できない場合がございますので、ご注意ください。

拡張 HTTP の設定確認については下記でご案内しております。

Configuration Managerにおける拡張 HTTP の確認方法
https://jpmem.github.io/blog/mecm/20220122_01/

クラウド サービス(クラシック) ベースのクラウド管理ゲートウェイのブロック

クラウド サービス (クラシック) ベースのクラウド管理ゲートウェイの利用は ConfigMgr CB 2403 以降サポートされないため、削除する必要がございます。仮想マシン スケールセットへの移行を実施ください。
[ConfigMgrコンソール] - [管理] - [概要] - [クラウド サービス] - [クラウド管理ゲートウェイ] で一覧表示した際に、[デプロイ モデル] が 「クラウド サービス(クラシック)」のものが対象です。
下記にて仮想マシン スケールセットへの移行についてご案内しております。

仮想マシン スケールセットのクラウド管理ゲートウェイについて
https://jpmem.github.io/blog/mecm/20211212_01/

suffix が cloudapp.net な CMG の仮想マシン スケールセットへの移行について
https://jpmem.github.io/blog/mecm/20230816_01/

共同管理でのリソース アクセス ポリシー ワークロードのブロック

ConfigMgr でのリソース アクセス ポリシー配布機能の削除にともない、共同管理構成を設定されている場合、リソース アクセス ポリシーのワークロードを Intune に寄せる必要がございますのでご留意ください。本設定は下記から確認可能です。

[ConfigMgrコンソール] - [管理] - [概要] - [クラウド サービス] - [クラウドの接続] - [CoMgmtSettingsProd] - [プロパティ] - [ワークロード] タブ

なお、ConfigMgrでのリソース アクセス ポリシーの利用有無は以下からご確認可能です。

[ConfigMgrコンソール] – [資産とコンプライアンス] – [概要] – [コンプライアンス設定]- [会社のリソースへのアクセス]

リソース アクセス ポリシーについては下記ドキュメントもご参照ください。

リソース アクセスの非推奨に関してよく寄せられる質問
https://learn.microsoft.com/ja-jp/mem/configmgr/protect/plan-design/resource-access-deprecation-faq

その他

ConfigMgr CB 2309 以降へのアップグレードは SQL ODBC Driver 18 以降のインストールが必要ですのでご留意ください。

Configuration Manager Current Branch 2309 にて変更となった Microsoft ODBC Driver for SQL Server の要件のご紹介
https://jpmem.github.io/blog/mecm/20240110_01/

また、ConfigMgr CB 2403 において、共同管理を有効化されていて Intune 側の Endpoint Protection をご利用されているお客様について、影響が出る可能性のある不具合がございます。詳しくは下記をご確認くださいませ。

2309 ロールアップ KB25858444 適用済み、または 2403 共同管理クライアントで Endpoint Protection ワークロードを Intune に設定した場合に影響を受ける不具合について
https://jpmem.github.io/blog/mecm/20240510_01/