WSUS サーバーのコンピューター名変更について

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みなさま、こんにちは。WSUS サポート チームです。今回は、WSUS サーバーのコンピューター名変更に際してご留意いただきたい事項をご説明いたします。


WSUS サーバーのコンピューター名変更に伴う留意事項

WSUS サーバーのコンピューター名の変更につきましては、WSUS の公開情報にその手順のご案内が存在しないことから、弊社開発部署にて公式にテストされていない操作となりサポートされないものとなります。
そのため、WSUS の役割をインストール後にコンピューター名の変更作業が必要な場合は、後述の “WSUS の役割の再インストール” のご実施をご検討いただきますようお願い申し上げます。

報告事例

コンピューター名変更後、WSUS コンソールに作成された更新ビューが表示できなくなるとの報告がございます。
こちらは、Microsoft Management Console(MMC) のキャッシュ情報に変更前のコンピューター名が格納されていることに起因し、下記のイベントログ ( ID:7032 )が記録され、MMC キャッシュの情報を読み込むことができないために発生いたします。

警告    20xx/xx/xx 10:35:00    Windows Server Update Services    7032
WSUS 管理コンソールは、リモート API 経由で WSUS サーバーに接続できませんでした。  

Update Services サービス、 IIS および SQL がサーバー上で実行されていることを確認してください。問題が解決しない場合は、IIS、SQL、および Update Services サービスを再起動してみてください。  

System.Net.Sockets.SocketException -- そのようなホストは不明です。

コンピューター名変更に伴う WSUS の役割の再インストール

コンピューター名を変更する場合は、以下でご紹介する手順により、一度 WSUS の役割をアンインストールしコンピューター名を変更後に WSUS の役割を再インストールし、事前に取得したバックアップデータから復元を行う手順を実施いただけますようお願いいたします。

※残念ながら WSUS の役割を再インストールした場合でも、上記 “報告事例” にございます更新ビューを引き継ぐことはできませんので、ご留意いただけますようお願い申し上げます。

<実施手順>
手順1. WSUS データベースをバックアップする
手順2. WSUS の役割をアンインストール
手順3. WSUS コンピューター名を変更する
手順4. WSUS の役割をインストールする
手順5. WSUS データベースを復元する
手順6. WSUS クライアントを新しい コンピューター名に接続する設定

手順 1. および手順 5. につきましては、次の情報に詳細手順の記載がございますのでご参照ください。
Windows Server 2012 R2 WSUS から Windows Server 2019 WSUS への移行手順 (WID -> WID の場合)
2.3. WSUS データベースをバックアップする
2.4. WSUS データベースのバックアップを移行先サーバーで復元する

手順2. 次の情報に詳細手順の記載がございますのでご参照ください。以下の記事でご紹介の手順を実施します。
WSUS アンインストール手順について (Windows Server 2022 対応版)

手順4. 次の情報に詳細手順の記載がございますのでご参照ください。以下の記事でご紹介の “a. 役割と機能のインストール” を実施します。
WSUS 構築マニュアル
参照項目 a. 役割と機能のインストール

手順 6につきましては、次の情報に詳細手順の記載がございますのでご参照ください。
WSUS クライアントのグループ ポリシー:その 1 – 基本編
参照項目 1. [イントラネットの Microsoft 更新サービスの場所を指定する]