PXE ブート問題発生時の情報採取手順について
OS 展開において、PXE ブートができない問題が発生した場合の情報採取手順です。
作業端末
- プライマリ サイト サーバー
- PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
- (DHCP サーバー)
採取情報
- ネットワーク パケット情報
- WDSUTIL コマンドの実行結果
- Windows 展開サービス トレース ログ
- Configuration Manager サーバー情報
事前準備
Windows 展開サービス トレース ログの有効化
Windows 展開サービス (WDS) を使用していない場合、本手順の実施は不要です。
[イベント ビューアー] - [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] - [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] の順にクリックし、表示された [Admin] [Debug] [Metadata] [Operational] [Packet] [Verbose] をそれぞれ右クリックします。
[ログの有効化] が表示されている場合、その項目をクリックし、ログを有効にします。[ログの無効化] が表示される場合、すでにログ採取が有効となっているため、操作不要です。
採取手順 (DHCP サーバーでの情報採取なし)
1. ネットワーク パケットの採取開始
作業場所: PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
ネットワーク パケットの採取 の手順で、採取を開始します。
2. 事象の再現
作業場所: 問題のクライアント端末
問題のクライアントで PXE ブートを行い、PXE ブートが失敗する事象を再現します。
3. ネットワーク パケットの採取停止と情報採取
作業場所: PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
ネットワーク パケットの採取 の手順で、採取を停止し、情報を採取します。
4. WDSUTIL コマンドの実行結果の採取
Windows 展開サービス (WDS) を使用していない場合、本手順の実施は不要です。
作業場所: PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
以下の手順で WDSUTIL コマンドの実行結果を採取します。
- 管理者権限でコマンド プロンプトを起動し、任意のフォルダーに移動のうえ下記コマンドを実行します。
wdsutil.exe /get-server /show:all /detailed > wdsutil.txt
- 移動先フォルダーに出力された wdsutil.txt を取得します。
5. Windows 展開サービス トレース ログの採取
Windows 展開サービス (WDS) を使用していない場合、本手順の実施は不要です。
作業場所: PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
イベント ビューアーより以下のイベント ログをそれぞれ採取します。
.evtx 形式で問題ございません。
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Admin]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Debug]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Metadata]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Operational]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Packet]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Verbose]
ログ採取完了後、必要に応じて右クリック メニューより [ログの無効化] をクリックして、対象ログの採取を無効化してください。
6. Configuration Manager サーバー情報の採取
作業場所 : プライマリ サイト サーバー、PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
Configuration Manager および WSUS 初期調査に必要な資料採取手順について の手順で、情報採取をお願いします。
スクリプトによる情報採取ができない場合は、Configuration Manager サーバー資料の採取手順 (手動) の手順で、情報採取をお願いします。
採取手順 (DHCP サーバーでの情報採取あり)
PXE ブートを試行した時に、Abort エラーとなり、TFTP によるブートイメージのダウンロードに進まない問題の場合、以下の手順で情報採取をお願いいたします。
1. ネットワーク パケットの採取開始 (DHCP サーバー)
作業場所: DHCP サーバー
ネットワーク パケットの採取 の手順で、採取を開始します。
2. ネットワーク パケットの採取開始 (配布ポイント サーバー)
作業場所: PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
ネットワーク パケットの採取 の手順で、採取を開始します。
3. 事象の再現
作業場所: 問題のクライアント端末
問題のクライアントで PXE ブートを行い、PXE ブートが失敗する事象を再現します。
4. ネットワーク パケットの採取停止と情報採取 (DHCP サーバー)
作業場所: DHCP サーバー
ネットワーク パケットの採取 の手順で、採取を停止し、情報を採取します。
5. ネットワーク パケットの採取停止と情報採取 (配布ポイント サーバー)
作業場所: PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
ネットワーク パケットの採取 の手順で、採取を停止し、情報を採取します。
6. WDSUTIL コマンドの実行結果の採取
Windows 展開サービス (WDS) を使用していない場合、本手順の実施は不要です。
作業場所: PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
以下の手順で WDSUTIL コマンドの実行結果を採取します。
- 管理者権限でコマンド プロンプトを起動し、任意のフォルダーに移動のうえ下記コマンドを実行します。
wdsutil.exe /get-server /show:all /detailed > wdsutil.txt
- 移動先フォルダーに出力された wdsutil.txt を取得します。
7. Windows 展開サービス トレース ログの採取
Windows 展開サービス (WDS) を使用していない場合、本手順の実施は不要です。
作業場所: PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
イベント ビューアーより以下のイベント ログをそれぞれ採取します。
.evtx 形式で問題ございません。
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Admin]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Debug]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Metadata]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Operational]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Packet]
- [アプリケーションとサービス ログ] - [Microsoft] ₋ [Microsoft] - [Windows] - [Deployment-Services-Diagnostics] - [Verbose]
ログ採取完了後、必要に応じて右クリック メニューより [ログの無効化] をクリックして、対象ログの採取を無効化してください。
8. Configuration Manager サーバー情報の採取
作業場所 : プライマリ サイト サーバー、PXE 機能を有効にした配布ポイント サーバー
Configuration Manager および WSUS 初期調査に必要な資料採取手順について の手順で、情報採取をお願いします。
スクリプトによる情報採取ができない場合は、Configuration Manager サーバー資料の採取手順 (手動) の手順で、情報採取をお願いします。